Dos On Mac Card for LC PDS [PC関連]
いきなりで失礼。
昔のMacはPCとの互換性を考慮しておりまして、MacにPDSやPCI増設カードという形式でDOS環境を用意しておりました。
Apple純正としてPower Mac 6100用のDOS CompatibilityカードやPCI Mac用のPC Compatibilityカードが販売されていたのですが、Appleからライセンスを受けていたReply社(Radius社に買収された)からはLC PDS用Dos On Mac Card for LCというものがありました。
DOSコンパチカードやPCコンパチカードの情報は探せば出てくるのですが、LC PDS用の情報なんて前述のArchive.orgぐらいしかないっす。今回入手したので環境を作ってみました。
スペックは以下ですが、詳しくはリンクを参照してくださいませ
・CPU:AMD5x86 133Mhz。2ndキャッシュなし。
・メモリ:72Pin-SIMMで64MBまで拡張可能
・VRAM:VL-BUS経由のS3 Trio32の1MBにより1024X768の256色出力可能
Radius純正のDoM SetupコントロールパネルでPC側の環境を設定します。起動もここから。
PC側のBIOSファイルはDoM SetUPにしか含まれていないため、Apple純正のPC Setupでは起動できません。
DOS環境のBIOS画面。CPUはAMD5x86 133Mhzと認識され、CPU内1次キャッシュは有効。2ndキャッシュ未装備が惜しい。
Windows95の起動FDにRadiusのフロッピーからCDROMドライバを解凍・抽出してFDに組み込みました。AutoExec.batをカスタマイズw
MSCDEXも問題なく動作しました。
Windows 95の画像を撮ってないけど<=おい
Dos On Mac for LCのデバイスドライバーはWindows 95 OSR2.1のOS標準インボックスドライバーにて全て認識しました。グラフィックも音も問題ありません。
ただし、ハードディスク、フロッピー、CD-ROMコントローラの32bitドライバーがないため、dos互換モードでしか動作しないのが残念。前述の通りAppleのPC Setup1.6.4がインストールできず、32bitドライバーが含まれるPC Setup2.1.7fが動かないのでツラい。
1994年から95年にかけてのDOS/V互換機メーカーの状況を調査しましたが(俺がこの業界に入った頃ですw)ISAバスからPCIバスへの切り替え中であり、PC初心者が環境を作るのが非常にシンドイ。
今振り返ってみると、Apple、Reply(Radius)がリリースしていたコンパチカードは意外に健闘していたと思います。
以下、Dos On Mac LCの画像なんて皆無というか世界初?なので、分解して写真掲載します。
カードは2階建構造となっており、音声と映像出力は出っ歯みたいなコネクタでロジックボードに接続。
上下のボードを分解してみました。
こちらは2階の上面
2階の裏面
1階の上面
1階?底面のPDSスロット側
実装されているチップは1994年時点でDOS/V機にも使用されていたポピュラーなものが多いです。
ESS社ES1688FサウンドチップとSMC社FDC37C665GTのパラレルコントローラチップ
S3社Trio32チップとビデオメモリーチップ
Opti社82C802GPチップセット。486世代ではポピュラー。
左の黒いヒートシンクの下にAMD5x86 133Mhzが鎮座しています。
メモリスロットはここ。
メモリ脱着は、スペースがないため、バラしたほうが無難。
カードをPerformaのロジックボードに載せるとギチギチの状態
1階のカタチが変わっていたのはメモリスロットを避けるため。いやはやギリギリのスペース。
同じくバッテリースペースを避けるため。こちらもすごいね。
バックパネルのデカい特殊なパラレルポートコネクターは使わないw 右下のはジョイスティックポート。Dos On Macの画像出力はMacの映像出力とミックスされ、音声もMacのスピーカーから出力されます。
以上おそらく世界初(?)のキワモノDos On Mac for LCの紹介でした。<==誰も買わないわ(w
昔のMacはPCとの互換性を考慮しておりまして、MacにPDSやPCI増設カードという形式でDOS環境を用意しておりました。
Apple純正としてPower Mac 6100用のDOS CompatibilityカードやPCI Mac用のPC Compatibilityカードが販売されていたのですが、Appleからライセンスを受けていたReply社(Radius社に買収された)からはLC PDS用Dos On Mac Card for LCというものがありました。
DOSコンパチカードやPCコンパチカードの情報は探せば出てくるのですが、LC PDS用の情報なんて前述のArchive.orgぐらいしかないっす。今回入手したので環境を作ってみました。
スペックは以下ですが、詳しくはリンクを参照してくださいませ
・CPU:AMD5x86 133Mhz。2ndキャッシュなし。
・メモリ:72Pin-SIMMで64MBまで拡張可能
・VRAM:VL-BUS経由のS3 Trio32の1MBにより1024X768の256色出力可能
Radius純正のDoM SetupコントロールパネルでPC側の環境を設定します。起動もここから。
PC側のBIOSファイルはDoM SetUPにしか含まれていないため、Apple純正のPC Setupでは起動できません。
DOS環境のBIOS画面。CPUはAMD5x86 133Mhzと認識され、CPU内1次キャッシュは有効。2ndキャッシュ未装備が惜しい。
Windows95の起動FDにRadiusのフロッピーからCDROMドライバを解凍・抽出してFDに組み込みました。AutoExec.batをカスタマイズw
MSCDEXも問題なく動作しました。
Windows 95の画像を撮ってないけど<=おい
Dos On Mac for LCのデバイスドライバーはWindows 95 OSR2.1のOS標準インボックスドライバーにて全て認識しました。グラフィックも音も問題ありません。
ただし、ハードディスク、フロッピー、CD-ROMコントローラの32bitドライバーがないため、dos互換モードでしか動作しないのが残念。前述の通りAppleのPC Setup1.6.4がインストールできず、32bitドライバーが含まれるPC Setup2.1.7fが動かないのでツラい。
1994年から95年にかけてのDOS/V互換機メーカーの状況を調査しましたが(俺がこの業界に入った頃ですw)ISAバスからPCIバスへの切り替え中であり、PC初心者が環境を作るのが非常にシンドイ。
今振り返ってみると、Apple、Reply(Radius)がリリースしていたコンパチカードは意外に健闘していたと思います。
以下、Dos On Mac LCの画像なんて皆無というか世界初?なので、分解して写真掲載します。
カードは2階建構造となっており、音声と映像出力は出っ歯みたいなコネクタでロジックボードに接続。
上下のボードを分解してみました。
こちらは2階の上面
2階の裏面
1階の上面
1階?底面のPDSスロット側
実装されているチップは1994年時点でDOS/V機にも使用されていたポピュラーなものが多いです。
ESS社ES1688FサウンドチップとSMC社FDC37C665GTのパラレルコントローラチップ
S3社Trio32チップとビデオメモリーチップ
Opti社82C802GPチップセット。486世代ではポピュラー。
左の黒いヒートシンクの下にAMD5x86 133Mhzが鎮座しています。
メモリスロットはここ。
メモリ脱着は、スペースがないため、バラしたほうが無難。
カードをPerformaのロジックボードに載せるとギチギチの状態
1階のカタチが変わっていたのはメモリスロットを避けるため。いやはやギリギリのスペース。
同じくバッテリースペースを避けるため。こちらもすごいね。
バックパネルのデカい特殊なパラレルポートコネクターは使わないw 右下のはジョイスティックポート。Dos On Macの画像出力はMacの映像出力とミックスされ、音声もMacのスピーカーから出力されます。
以上おそらく世界初(?)のキワモノDos On Mac for LCの紹介でした。<==誰も買わないわ(w
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